p4cみやぎ「p4cだより」no.62
令和7年12月17日
p4cみやぎ11月研修会報告
2025年度 第5回 p4c みやぎオンライン研修会
師走も半ばを過ぎ、日ごとに厳しい寒さを感じるようになりました。11 月26 日(水)に第5 回p4cみ
やぎオンライン研修会を実施いたしました。今回は、仙台市立錦ケ丘中学校教諭 富田佑香先生に「道徳の授業におけるp4c の活用~生徒の「問い」を中心とした授業作り~」をテーマとして、中学校におけるこれまでのp4c の実践を御紹介いただきました。その後、参加者が富田先生の実践をもとに対話し、学びを深めることができました。今回は、30 名の皆様に御参加いただき、大変充実した研修会になりました。詳細は、下記のとおりです。
【テーマ】「道徳の授業におけるp4c の活用~生徒の『問い』を中心とした授業作り~」
【講 師】仙台市立錦ケ丘中学校教諭 富田 佑香 氏
【概 要】
1 学級活動でのp4c の実践
2 生徒会活動でのp4c の実践
3 道徳の授業でのp4c の実践
4 p4c を通して見られた生徒の成長や変容
5 今後の課題
【内 容】
〇学級活動では、「問い」と「対話」に慣れることを目的に朝の会で「コミュニケーションタイム(ペアトーク)」を実施したり、学級タイムとして、学級全体でp4c を行ったりした。
〇生徒会活動では、生徒会執行部からテーマを提示してクラストークを行ったり、毎月の中央委員会や文化祭、生徒総会などでp4c を活用したりした。
〇道徳の授業では、授業前に扱う題材とテーマを生徒に提示して「問い」を募集し、生徒の「問い」から始まる道徳の授業の組み立て方を工夫した。
〇p4c の実践時には、生徒のアンケートや話題提示、意見の可視化、書くことが苦手な生徒への代替手段として、ICT を活用した。
〇道徳の授業に無関心であったり、注意散漫であったりした生徒が対話に集中し発言する姿が見られるようになった。
〇コミュニティボールやp4c のルールによって、自分の意見を言うタイミングを待つことができるようになるなどの生徒の成長や変容も見られた。
〇WRAITEC を生徒に活用させるための工夫やp4cを学年・学校に広めていくための工夫が今後の課題である。
〇終了後にお寄せいただいた御意見・御感想(抜粋)
〇久しぶりに具体的な授業実践を伺いながら、探究の対話(p4c)をめぐって対話することができました。日々、実践に取り組む教員の想いや疑問を共有して共に考える機会となりました。
〇とても参考になる実践を学ばせていただき感謝いたします。ペアトーク・グループトーク・クラストークは今の実践に取り入れていきます。
〇今回の話題提供の中で「問い」の作らせ方についてのお話があり、道徳などの授業で扱う場合、ワンダーではなく、クリティカルシンキングのスキルに比重が掛かるものだと感じました。子供たちは自然と話合いができるようになっていくものではなく、良い話合いの経験を通して学んでいくものだと思うので、スキルやテクニックも大事だと私自身も考えています
〇ICT の活用についても工夫があり、対話の前提としての実態や考えの可視化,対話を進行している中でも,考えや心情の変化を可視化することは,対話の促進につながる可能性が大きいのではないかと感じました。沈黙を大事にする時間も必要だと思いますが,時には,対話が促進されるような多様な手立てを用いてみることも考えてみたいと思いました。
〇富田先生の実践から、子供が等身大の問いをもとに、他者理解や多面的・多角的な視点からの思考を深めていく様子がうかがえ、p4c を用いた実践の可能性を感じました。取り上げ方によって、多面的・多角的な視点を得るきっかけにもなるでしょうし、自己理解につながるポイントにもなる要素であると感じます。このような点について対話を通して、もっと考えてみたいと思いました。
〇道徳科でのp4c についての具体的な実践をもとに話していただいたので、自分の抱いていた課題解決のヒントをいただきました。また、授業をされた方に直接質問させてもらえる場を設けていただけたこともありがたかったです。身近にp4c の実践をされている方がいないからこそ、実践されている方とやりとりをできる場面はとても貴重でした。
☆研修会終了後に皆様からお寄せいただいた御意見・御感想は、今後の運営の参考にさせていただきます。ありがとうございました。
宮城教育大学上廣倫理教育アカデミー









