学長あいさつ
大学での学びは、高等学校までの「学習」という言葉に替えて「学修」という言葉が使われます。この言葉の中には、「自ら問いを見い出だし、主体的に学ぶ」とか「答えのない課題に対して多面的・多角的に探究する」「他者と協働しながら新たな価値を創造する」といった学びの姿が含まれています。
宮城教育大学では、2017年4月、公益財団法人上廣倫理財団の支援をいただき、寄附部門として上廣倫理教育アカデミーを設置し、自分で問いを立て、対話を通して互いの考えを深めていく「探究の対話(p4c)」の実践・研究に取り組んでいます。令和3年に示された中央教育審議会答申「令和の日本型学校教育」では、個別最適な学びと協働的な学びが、今後の学びの方向として示されました。この二つを繋いで一体化していくための有効な教育的アプローチとして「探究の対話(p4c)」は、大きな役割をはたすことができると期待しております。
今後も「探究の対話(p4c)」を通して、学校現場での実践を支援するとともに、これからの教育を担う高い資質を有する教員の養成に尽力していく所存です。
国立大学法人 宮城教育大学長 松岡 尚敏