宮城教育大学 上廣倫理教育アカデミー

    上廣倫理教育アカデミー

p4cみやぎ「p4cだより」no.47

令和5年8月30日

p4cみやぎ8月研修会報告

第2回p4cみやぎ定例研修会(オンライン)

第2回p4cみやぎ定例研修会を,8月30日(水)にオンラインで実施しました。

 研修Ⅰでは,宮城県立船岡支援学校 八嶋貴彦先生から、特別支援学校での探究の対話(p4c)の実践についてご発表いただきました。研修Ⅱでは,八嶋先生の講話を受けて3つの分科会で協議と情報交換を行いました。5名の新しい参加者をお迎えして,和やかな雰囲気の中で研修会が進みました。


【研修Ⅰ】 

話題提供:「p4c in 特別支援教育」

講師:宮城県立船岡支援学校 八嶋 貴彦 先生

・特別支援教育の子どもたち

 船岡支援学校は、小学部19名、中学部8名、高等部39名在籍しており、そのうち、寄宿舎で生活している生徒が29名います。教育課程は3つの類型に分かれています。

特別支援学校(学級)の子どもたちのよくある実態としては、自己肯定感が低い、対話が苦手である傾向があり、要因として自分の話を聞いてくれる経験が少ないことなどがあげられます。p4cはこの傾向の解消につながると考え、実践を始めました。

・中学部での実践「道徳」

 特別支援の子どもたちとp4cを実践する上での配慮は、基本的には通常学級と同じで、子どもの声にしっかり耳を傾けることです。その上で易しい言葉で言い直したり,メモを取ったり、ボランティアの協力を得るなどの工夫をしました。

 動画視聴:「どっちがすき?」「ブリッジ(挨拶できる相手」「探究の対話」、その他実践(居住地校での       p4c、角田A中学校、名取B中学校)の報告

動画視聴:「臨時休業期間中のオンラインp4cの感想」

・寄宿舎での実践「余暇活動」

 中学部卒業生からの「またやってみたい」という一言がきっかけで、R3〜R5に実施しています。私の舎監の日に、他の職員の力を借りて実施しました。任意参加で,年齢も類型もバラバラな生徒がp4cを楽しんでいます。

 動画視聴:「卒業前最後のp4cで後輩たちへ」「ずっと言いたかったこと」「やればできる」「一生懸命わかってもらおうとする子どもたち」

・振り返り(成果と課題)

子どもたちの姿から、自己肯定感が高まり、対話への自信も少しずつ付いているように感じています。また、p4cは教師の生徒観が変わるきっかけにもなると思います。話すことに不安や難しさを感じる子どもへの支援や実施時間など工夫する必要があると考えています。自分なりの納得解を見つけたり、話し合いの中で目の前の「もや」が晴れていくような体験を重ねたりすることで、大人も子どももp4cを続けていく自信が付いていくのではないかと考えます。

特別支援の子供達と一緒にp4cをやっていきましょう!


【研修Ⅱ】 

演習:「研修Ⅰを受けての協議&情報交換」

※研修Ⅰを受けて、各学校において配慮を要する生徒への支援の在り方について皆さんと話してみたいということで対話がスタートしました。

〔各グループから〕

〈Aグループ〉

〇p4c実施時にいじめられた経験を話す中で、ある生徒が友情は大切という話題転換したことで、温かな雰囲気に変わったという発表でした。その時、教師は待ったのか一言話したのか。⇒生徒それぞれの経験や考え方が良い方向に向いていたことから、生徒から出てきたもの。

〇不登校生徒等でのp4cの問い立ては難しいと考えます。問いの内容は、どこまで期待していたらいいのか。⇒3つの問いのうち2つは教師側から提示し、一つは生徒から出てきたもの優先している。まったく出てこない場合は、教師側から提示することもあります。

〇ハワイ型のp4cでは、自分たちが立てた問いを大切にしている。また、この問いでは話が深まらないと生徒が気付くまで待つこともあります。そのことが、生徒を信じることにつながるものと思います。

〈Bグループ〉

〇「問い立て」が話題となり、園児が不思議に思ったことを用紙に書き込み、みんなが見えるように壁に貼って可視化している幼稚園の話がありました。教師が立てる問いは意図的であるが、園児が立てる問いはワンダーそのものであり考えた園児も選ばれたことに対して喜ぶ姿が見られています。

〇長年、p4cに取り組んでいる小中学校では、「問い立て」に対する児童生徒の抵抗感が薄く、継続して実践することの大切さを実感しています。教員も輪の中に入り一緒に考える姿は児童生徒に安心感を与え、その安心感を児童生徒も大切にしているとのことです。

〇子育て中の多忙さがあり、画面をオフにし「耳だけ参加」の文字を提示されていた方がいらっしゃいました。このような参加形式も「安心」を保証する一形態かもしれません。

〈Cグループ〉

〇特別支援学校で発語のない子どもにp4cはむずかしいと思っていましたが、絵カードを使ったりするなどの対応を施してp4cに参加させようと計画しています。

〇幼稚園の年少さんからp4cを行っているところもあります。具体物を使うなどの工夫をすればp4cができると思います。

〇言語でのやりとりがp4cの前提と思っていましたが、言語じゃないところのやりとりもあるのではないかと感じました。

〇特別支援学校の自立活動の中でp4cに取り組もうと考えています。

〇言葉はなくてもp4cで伝えられるのではないかと思います。p4cの場の空気感が大切ではないでしょうか。

HP    http://p4c-miyagi.com/

Mail    p4c@grp.miyakyo-u.ac.jp

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