Pすく~る活動報告

第18回活動報告

■活動日・時間 2022年8月25日 19:30~20:30


■活動形態 オンライン活動


■参加者 計5名


〇ファシリテータ:A

〇近況や最近面白かったことについて話してアイスブレイク

 

〇今回のp4cの問い

「p4cにおける沈黙ってどこまで待てる?」(B)

理由:p4cキャンプで、沈黙が多くあった。p4cにおいて沈黙も大事なことなので、できるだけ待ちたい。しかし、他の人の意見も聞きたいという気持ちもあって、とても葛藤した。そのため、この問いに関して考えてみたいと思い、提案した。

 

C)p4cキャンプでは、ひたすら待った。子供の仕草を見ながら待った。例えば、目が泳いでいたら困っているのかもしれないため、サポーターする。口を開きかけたら何かを言いたいかもしれないため、待ってみる。サポートの先生が「パスできるよ」という声掛けもしていた。待っていれば何か話してくれるかもしれない。

D)沈黙は、考えていたり深めていたりする。あるいは、言葉として表出できていない。パスできることを伝えることも良いが、プレッシャーを与えることになってしまいそう。

A)沈黙は、考えが積もっていなかったり何か言いたいけど何を言いたいのか分かっていなかったりするのではないか。自分としては、待っててほしい。もし、パスをするのであれば、もう一度自分のところに回ってきて欲しい。「またパスが回ってくるよ」という声がけがあると良いかもしれない。

E)沈黙は、考えていることであり悪いことではない。焦る気持ちも分かる。沈黙が長くなることは、本人が考えており、周囲がその時間を保証しているため、セーフティーなのではないか。また、パスできるというルールがあるのに、パスをしないのはなぜだろう?考えているのに「パスしていいよ」って言われたらどうだろう?皆に回さなきゃいけないと思っちゃう?

 

「p4cキャンプで、p4cの回数を経ることで変化はあった?」(D)

B)学生側のサポートが目に見えて変化したと思う。子供たちは発言する量は増えたかもしれないが、とても変化したわけではなかった。

C)一回目より二回目の方が言葉が出てきた。目に見える変化はあった。沈黙はあった。誰もパスを出してない状態だと、パスしてはいけないという緊張感にも繋がるかもしれない。

A)p4cの経験があると、スムーズなのかも?安心できる環境は大事。

 

「初めての人同士でp4cを行う場合、どういう声掛けや雰囲気作りをしている?」(A)

A)テーマが決まってると、ある程度話しやすい。しかし、初めてだと、テーマが決まっていても話しにくい。笑顔が大切。皆が楽しくなるような。

D)話を聞いているという態度。目線や相槌など。雰囲気やセーフティー作りも大事。

C)声掛けは上手くできない。しかし、初めの挨拶は、堂々とゆっくりと明るく笑顔で。ファシリテーターが緊張しちゃうと、皆も緊張するかもしれない。

B)話を聞いている態度を意識してる。あとは、声のトーンを上げて、明るく話すようにしている。また、困ったら周りに頼り、皆でp4cをしているという雰囲気を作ることを意識している。

 

「声掛けってセーフティーを破ってる?」(B)

A)厳密にルールに当てはめると破っているかもしれない。しかし、授業内でp4cを行う場合は、声掛けは指導であり、思考を促すためには必要な手立て。自由な対話であれば、要らないかもしれない。

C)考えているのか困っているのか、いつも葛藤している。声掛けは助け舟にもなり得るし、必ずしも破っているわけではない。助けてもらえるというセーフティーがある。ただ、むやみに声をかけるのは良くない。周りが察して、上手くバランスを保つことが必要。

D)必ずしも破っているわけではない。そもそもボールを持った人だけが話していいというルールは話している人の考えを聞こうというルールであり、それを理解することは大事。ボールを使っている意味を意識付けすることは大事。

E)ルールとしては、その人の話に耳を傾けようということ。p4cにおいて、受け身的な「聞く」ではなく、積極的に「聞く」。他の人が「聞く」という姿勢を見せることが大事。対話を通して思考力を育てていくため、自由な対話が大事。しかし、授業内でのp4cにはねらいがある。指導者が狙ったところでの対話の深まりが必要。このことに三年生が気付いたことは経験もあるが、すごいこと。

振り返り・感想

●感想

 

p4cキャンプにおいて、疑問に思ったことや引っかかったこと、葛藤したことをもとにした問いで、色々な考えを聞くことができた。また、p4cのルールやセーフティーを見直すきっかけにもなった。ファシリテーターをやっているときには焦ったりパニックになったりして気付かないことに、気付くことができて良かった。

活動写真

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