宮城教育大学 上廣倫理教育アカデミー

    上廣倫理教育アカデミー

p4cみやぎ「p4cだより」no.58

令和7年7月11日

p4cみやぎ5月研修会報告

2025年度スタート! 第6回p4c みやぎ研修(オンライン)

 5 月28 日(水)に,本年度第1 回目となるp4c みやぎ研修会をオンラインで開催いたしました。
今回は,40 名の皆様にご参加いただきました。皆様のご理解とご協力に心より感謝申し上げます。
研修Ⅰでは,宮城教育大学上廣倫理教育アカデミー所長 川﨑 惣一 教授が「『認知心理学の研究で分かった6つの効果的な学習方法』をp4c に応用する」をテーマに講話を行いました。

研修Ⅱでは,参観者全員が3つのブレイクアウトルームに分かれて対話をしました。

概要は次のとおりです。


【研修Ⅰ】講話

テーマ:「『認知心理学の研究で分かった6つの効果的な学習方法』をp4c に応用する」
講 師:宮城教育大学 上廣倫理教育アカデミー所長 川﨑 惣一 教授


・「ツァイガルニク効果」について
ツァイガルニク効果とは,「達成できた事柄よりも,達成できなかった事柄や中断している事柄のほ
うをよく覚えている現象」のことを言い,ドイツ出身の心理学者クルト・レヴィンとその弟子ブルーマ・ツァイガルニクによって提唱されたものである。

・「認知心理学の研究で分かった6つの効果的な学習方法」について
認知心理学の研究で分かった6つの効果的な学習方法とは,時間を空けた練習,インターリーブ(交
互配置),精緻化,具体化,デュアルコーディング(二重符号化),検索練習であり,その全てがp4c に結び付けられる。

・「WRAITEC」について
p4c ハワイで開発されGood Thinker’s Toolkit(「WRAITEC」)は,大変よくできているので,意識的・意図的に活用することがとても重要である。

・「セーフティ」について
p4c において,ファシリテーターがごく自然に「それってどういうこと?」と言える雰囲気(子供たち
との信頼関係・セーフティ)を作ることが最優先である。


【研修Ⅱ】 ブレイクアウトルームでの対話


①「WRAITEC」を生かすことについて
・問いを自分事としてとらえさせることが重要ではないか。

②問いの掘り下げについて
・実践からみえた課題をもとに,掘り下げの問いの例を検討した。

③ファシリテーターの役割について
・「WRAITEC」を意識することが重要ではないか。

【参加者からの声】

・認知能力とp4c の関係について整理できたのでとてもよかったです。ファシリテートできる力をどんどん高めるために実践を積み重ねます。

・川﨑先生のお話がp4c に限らず,いつもの授業でも大切にしなくてはならないことでした。学級づくりにp4c,深める授業に問い返しのp4c,生徒指導にp4c といろんな場面で考え方を活用できる,とにか
く,現場の先生方に聞かせたいと感じた内容でした。

・改めて「WRAITEC」を活用していきたいと感じました。ファシリテーターとしての自分自身で活用することはもちろんですが,最終的には生徒同士で「それってどういうこと?」「どうして?」と問い合える対話を目指していきたいと感じました。

・学習指導要領などに,よく多面的・多角的に考えると書かれていることがあるが,川﨑先生の講話は,p4c を認知心理学という視点から見たらどう映るかという示唆になったと思います。紹介されていた本を読んでみたいと思いました。

・「WRAITEC」についてはp4c の授業に限らず,学級経営や教科の授業でいい経営・いい授業をされてい
る先生は,生徒との会話の中でそれが自然に出てきているように思います。そうした先生方は,子ども
たちの思考が深まるように問いかける(問い返す)ことで,teaching ではなく子どもたちの思考をfacilitate していると思います。その積み重ねがいいクラス・いい授業になっているように思います。

☆研修会終了後に皆様からお寄せいただいたご意見・ご感想は,今後の運営の参考にさせていただきます。ありがとうございました。今後もp4c の実践者や興味・関心のある皆様と有意義な学びの機会を共有したいと考えております。多数の皆様のご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

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