p4cみやぎ「p4cだより」no.64
令和8年7月1日
p4cみやぎ「5月研修会」報告
2026年度スタート! p4c みやぎ研修会(オンライン)
本年度の1 回目となる『p4c みやぎ研修会』を5 月27 日(水)に,オンラインで開催いたしました。
今回は,40 名の方々にご参加いただきました。皆様のご理解とご協力に心より感謝申し上げます。
研修Ⅰでは,宮城教育大学上廣倫理教育アカデミー所長 川﨑 惣一 教授が「対話とは何か」をテーマに講話をしました。
研修Ⅱでは研修Ⅰ「対話とは何か」の内容を受け,参観者全員が3つのブレイクアウトルームに分かれて対話を行いました。
概要は次のとおりです。
【研修Ⅰ】講話
テーマ:「対話とは何か」
講 師:宮城教育大学
上廣倫理教育アカデミー所長 川﨑 惣一 教授
「対話」について考えるための参考文献として,以下の文献について紹介がありました。
○ デヴィッド・ボーム(2007)『ダイアローグ 対立から共生へ,議論から対話へ』金井真弓訳,英治出版
○ 細川英雄(2019)『対話をデザインするー伝わるということはどういうことか』ちくま新書
○ 山野弘樹(2025)『対話の思考法 相手とぶつからないコミュニケーション』角川新書
講話では,主にデヴィッド・ボームの文献からの引用を中心に話がありました。
・「探究の対話(p4c)」における「対話」とは,あらかじめ設定されたゴールへと接近するのを目指すことではない …「対話についていく」(p4c Hawaii)ことが大事である
・「対話」とは「問い」によってスタートする一連の探究の「プロセス」である
・「対話」の目的を「思考を深めること」と想定してしまうと,参加者が話しづらくなるだけでなく「対話」そのものに対するフラストレーションを生じさせてしまうことになりかねない
・しかし「対話」を継続させることには大きな意味がある
【研修Ⅱ】ブレイクアウトルームでの対話
① 「対話」の楽しさについて
・対話自体が楽しい。この対話の楽しさを先生方も子どもたちも味わってほしい。
② 「対話」の理想と現実
・「対話」の理想と学校の現実を考えさせられることがある。学校,職員間のセーフティの構築が求められる。
③ セーフティの大切さと難しさ
・対話し,自己開示を重ねることにより周囲に「評価されるのでは?」と防御する気持ちを作ってしまう。時間を掛けてセーフティを作っていくことが重要。
【参加者からの声】
・川﨑先生の講話に,大変感銘を受けました。対話に関してこれまで漠然と持っていた構造やイメージの輪郭がはっきりし,自分の中で知識として形作られたという認識を得ることができました。紹介していただいた書籍を是非読んでみたいと思います。
・自分自身,対話に求めているものを見失いかけていたところでしたので,何のためにp4c をしているのかというところに立ち返るきっかけになりました。
・川﨑先生のお話の中にあった「対話は対話そのものを目的とすること,及び継続すること」を常に意識して取り組むことで,教員・生徒集団ともにセーフティーな環境を生み出していきたいと思います。
・私は道徳でp4c をしていますが,目指しているのは子供たちだけで対話ができるということです。そのためには,私という進行役が少しずつ見えなくなっていくことが大切だと思っています。それがとても難しいので,どうすれば,進行役を必要としなくなっていくのか考えていきたいと思います。
☆研修会終了後に皆様からお寄せいただいたご意見・ご感想は,今後の運営の参考にさせていただきます。ありがとうございました。今後もp4c の実践者や興味・関心のある皆様と有意義な学びの機会を共有したいと考えております。多数の皆様のご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
宮城教育大学上廣倫理教育アカデミー








