Pすく~る活動報告

第17回活動報告

■活動日・時間 2022年8月1日 12:10~12:50


■活動形態 対面活動 6号館1階105 共同スペース101


■参加者 計7名


○ファシリテータ:Fさん

○アイスブレイク:「専攻・学年・名前・夏休みにやりたいこと」

○今回のp4cのテーマ:「年齢」

○問いを立てる

○ルールの確認

 

〇本日の問い:「なぜ年齢が気になってしまうのか?」(G)

・選んだ理由:大学においては同い年であっても上学年であれば敬語を使い、逆に下学年であればフランクな話し方をする。また、少女漫画などではしばしば年齢を理由に恋愛に対し壁を感じている描写が描かれる。このようなことから、人はなぜそこまで年齢を気にしてしまうのか疑問に感じたため。

 

A)中学生の時はそれほど気にしていなかったが、高校や大学に入ると年齢を気にする風潮があることを感じ取り、社会的ルールなのではないかと思った。どこの国でもそうなのかは疑問。そもそも、目上とは何だろう?自分の知らないことを知っていたり、経験が豊富だったりするから敬意を払うのだと思う。

 

B)そもそも年齢を気にしたことがなかった。人柄が尊敬できる場合はそれに対し敬意を払うから先輩として接する。

 

C)年齢が上の人には敬意を払うというのが共通認識であると思う。大学では学年ごとに分かれていて、入った年数で経験の差が生まれるから、自分よりも知識が多いことになり敬意を払うことになると思う。

 

D)集団の中での上下関係を考えた時、アイドルグループが思い浮かんだ。年上なだけで年上らしい振る舞いを求められ、逆に年下というだけで年下らしい振る舞いを求められる。年齢が上下関係の基準になっているのではないか。

 

E)年上の人というとかっこいいという印象をうける。年齢はある種のフィルターなのではないか。

 

F)自分よりも経験が豊富な人に対し敬意を払うという認識があるから、年齢が気になるという話があった。そのような先輩・後輩の上下関係が顕著に現れるのは学校なのではないか。社会では、若い人が上の立場にある場合もある。年齢が気になるのは、年齢=上下関係という認識があるからではないか。

 

B)皆の話を聴いて、上下関係=年齢という認識があり、目上の人に敬意を払っていることが分かった。だが、年下には敬意を払う必要はないのか。また、恋愛は上下関係ではないのに、なぜ年齢が気になってしまうのか。

 

〇恋愛は上下関係ではないのに、なぜ年齢が気になってしまうのか?

 

D)恋愛には年齢は関係ないはず。年齢=精神年齢という偏見のせいではないか。年上だと大人の余裕があるというイメージがあり、年下だと余裕がないというイメージがあるから、年上が常に妥協する側に回ることになる。でも、年上だからといって妥協しなければならないのか?また、年上が妥協する余裕を見せることによって年下が焦りを感じてしまう。バランスが難しい。

 

A)精神年齢や価値観が合うと、気にならないのではないか。同い年でも精神年齢が異なる場合はある。同い年であれば同じような経験を積んでいるから、共感度が高い。だからこそ、皆同じくらいの年齢の範囲内でおさめようとするのではないか。

 

E)学年が違うとコミュニティが変化する。どれくらい相手と距離があるのかを考えるとき、年齢は一つの基準になる。年齢は恋愛相手を選定するうえで一つの要素になっているのではないか。

 

C)昔はお見合いが一般的で、駆け落ちは非難される傾向があった。そのように、年齢に差があると違和感を感じてしまう偏見が今にも残っているのではないか。これから恋愛のあり方、例えば年の差婚などが増えていけば、気にならなくなるのではないか。

 

F)Bさんの意見に納得。属しているコミュニティが変化すると、年齢が気になるようになるのかもしれない。例えば、30歳と60歳が結婚したとして、60歳の相手は10年後介護が必要になるかもしれない。だが、同い年であれば先立たれる可能性は低くなり、一緒に居られる時間が長くなる。年齢を気にする必要はないが、家庭を築くことを考えると、年齢が壁になることもあるのかもしれない。

 

B)恋愛において結婚まで考えるか、子どもを望むかどうかにより、経済的な余裕は気になるところ。どれくらいまで働けるのかという社会的責任を踏まえると、気にせざるを得ないのかも。年齢だけで判断するのはいけないが、年齢は大きな基準になっている。そのような社会に一刻も早く変わってほしいと思う。

 

〇年齢が気になる世の中に対してどう思う?

 

D)敬語がそもそも苦手。上下関係を意識しすぎない、厳しすぎず気を遣いすぎない関係性が大事。だが、人生の先輩であることに変わりはなく、自分よりも多くの物事を知り、経験している。故に、尊敬が出てくるのかも。敬意をなしにはできない。だが、後輩に敬意は必要ないのか?

 

F)年上に敬語を使うのは当然だと思っていた。だが、Bさんの意見から新しい視点を得られた。年下でも尊敬すべき点があるなら、敬語を使うべきではないか。そもそも、敬意を払っているのなら敬語は必要ないのではないか。日本には敬意=敬語という認識があるが、それはおかしくないか?日本語は難しい。

振り返り・感想

●感想

 今回「年齢」についてp4ⅽを行ってみて、自分にはなかった視点からの考えに数多く出会うことができた。年下にも敬意は必要であるし、そもそも敬意=敬語という認識にも疑問を感じるようになった。自分が当然だと考えていた「年齢観」が崩れ、非常に興味深いテーマであると感じた。

 

候補に挙がった問い

「年齢関係なく仲良くなる方法は?」(A)

「おじさん、おばさんは何歳から?」(C)

「肉体的降下と精神的上昇は釣り合うのか?」(D)

「同じ年齢以外の人と仲良くする方法は?」(E)

「年が離れている人と何を話せばよい?」(F)

活動写真

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