Pすく~る活動報告

第14回活動報告

■活動日・時間 2022年7月12日(火) 12:10~12:50


■活動形態 対面 6号館1階105 共同スペース101


■参加者 計4名


  • ●ファシリテータ:Cさん
  • ●アイスブレイク:「最近あったうれしかったこと、楽しかったこと」
  • ●ルールの確認
  • ●今回のp4cのテーマ:「選挙」

 

〇今日の問い:「選挙に自分の考えが反映されていると思う?」(A)

・選んだ理由:今回の参院選で投票した政党と当選した政党が違かったことから、果たして自分の考えが反映しているのかなと疑問に思った。社会科の授業でも主権者教育について言われている。自分の意見を反映している方が若い人も行くと思うけれども、本当に反映しているのだろうかと思った。

 

B)反映されていないように思う。けれども、ガーシーとかが選ばれているのを見ると、若い人の意見は反映されているのかな。どこの政党を選んでも生活が変わっていく実感があまりなくて、もやもやする。

C)自分が投票しなかった人が当選したとすると、反映はされていないように思う。そもそも、政治のシステムとして、日本人の400人ぐらいで国の方針を決めているから、国民全体の考えが反映されているかというと難しいと思う。日本人全体の中で多い意見が通っている。自分の意見を通して欲しいけど、他の大多数がそうなら仕方ない。

D)自分の考えと候補者の考えが完全に一致していることはない。候補者が争点となる各項目に答えているアンケートに自分も答えてみたけれども、ピッタリ一致した人はいなかった。自分が投票した人でも、項目によっては自分と違う考えの人もいる。なので、もしその人が当選したら、自分が賛同していない考えも賛同しているかのように取られてしまうのではないかな。自分の考えの一部は反映されているけれども、埋もれてしまっている意見もある気がする。

C)一部が合うことはあっても合わないところもある。どこか妥協して候補者を選んでいる。だからといって、政策ごとに投票しようとしても、効率の面を考えると候補者を選ぶ方がいい。でも、国の方針を決めるには国民の意見を反映するべきだよね。国民投票みたいなものが必要だと思うけど難しい。

 

〇深める問い①:「どうやって決めていますか?どういうところを重視しましたか?」(B)

 

B)お金を増やしてくれるというところを重視した。その財源は、どのようにやっているのかといったことも考えて決めた。正直どこも信用できないなとは思う。

A)教育と子育てを重視して決めた。政策は幅広い分野に及んでいる。実際に実現できるのか疑問に思う意見をいう人は信用ならない。選挙の広告をみているとすれ違いを感じる。選ぶこと自体難しい。

D)政策項目のアンケートで、自分の考えとどのくらい合っているのか確認して決めた。候補者のインタビュー動画や政見放送なども見て、その人の話し方や態度といったことも判断基準にした。

C)与党は意見が通りやすいということから、野党に投票しても…という諦めもあるが、自分の意見と一致するのはいいかなと思っている。親が福祉関係の仕事をしていることから、家の中での会話でもそれに関する話題があるので、それを叶えてくれる政党を選んでいる。全体としては通らないけど、その場にはいて欲しいという思いで投票している。おじいちゃんおばあちゃんは、その人の人柄や、その人が好きだからといったことで選んでいる。親は、「それはどうなんだ?」と言っている。自分にとっては、人柄も大事なポイントかなと思う。成人式に議員の人が来ていたときに、ボーっとしていたのを見て残念に思った。

 

〇深める問い②:「選挙についてオープンに話せる?」(B)

 

B)同じように思っているなら一緒に話してもいいのでは?

A)家族ではオープンに話していて、「私はここに投票したよ」とか共有していて、友達とも話している。でも、友達と大学での普通の会話では話せない。公の場では話さない方がいいよねと思う。それこそ、社会の授業では繊細な話題として触れられている。人の思想や考え方に寄ってきてしまう。

D)家族とは、家の中では話すけれども、公の場、特に外出しているときは話さない。友達とは、話す機会があまりない。一票一票に重みがあるから、気軽には話せないのかな。オープンに出来ないのは日本特有なことのように思う。

C)家族とも話さない。話しにくいし、政治の意見はプライベートな位置付けかな。「この政策をどう思う?」とか、ある一部を答えることはオープンでもいいなと思う。友達とは、なかなか話すことはない。日本人の気質なのかな。選挙については、学校現場では偏りがあっちゃダメだから扱いづらい。でも、学校現場では、自分の意見を表明する場は必要なので、扱わないのはダメだと思う。

(Bさん退席)

 

〇深める問い③:「若者の投票率が低い原因ってなんだろう?」(C)

 

C)政治に対する興味がない原因ってなんだろう?自分の意見が反映されてないように思う気持ちが芽生えているかな。

D)やっぱり実感がないということもそうだし、いくら候補者がSNSとかで発信して若者に見てもらおうと思っても、受け取る側の若者の意識が低くければどうしようもない。

A)無力感というか、今回の参院選もピンと来なかった。自衛隊とか憲法とか言われても、自分の生活と結び付けられない。集団的自衛権とかよくわからないイメージ。「それで私たちの生活が変わる?」と思ってしまう。自分の興味のあるものしか見なくなって、自分に関係ないよと思ってしまうのではないかな。紛争とか荒れている国は、若者の関心が高いけれども、ある意味日本は平和だから、政治の恩恵を受けている感じがしないのではないかな。政治に関心を持てなくて、まっすぐ見ていないように思う。

C)自分の生活と結びつかないから理解が進んでいないのかな。「公約はかなえられるの?」という不信感もあると思う。「どうせ今の現状維持かな」と思うのかも。教育で考えると、選挙は大事だよということを学校教育でどうやって伝えるのか、子どもたちとどうやって生活と結び付けられるのかが難しい。どんな環境でそう思ったのかが問われると思う。

D)今グローバル化の中で、一人一人の個々の意識が強くなっていて、昔のように世界の中の日本で、皆全員で日本国民という意識が無くなってきているのではないかな。弾道ミサイル防衛のことにしても、日本全体を守るというような意識ではなくて、自分という個人をどう守るのかといったような気持ちが強いのかな。

C)ここに生きているっていう感覚が強いんだなって思う。

A)多様化といわれる中で、日本全体ということをいわれてもどうなんだろう。自分は自分ということが強くなって、それを重視しているように思う。でも、日本のために行うことは自分のためにもなる。矛盾しているみたいだな。日本の生活で変わることは、自分の生活にも影響を受ける。難しいすれ違いになっているな。

C)なんかごちゃごちゃしている感じがする。教育では多様性という。たまたま日本の政治の恩恵を受けているだけなのにとも考えられる。多様性を重視させようとしているのに、日本のためにと範囲を狭めてしまうことは矛盾している。子どもたちには、自分のために生きなさいと言ったほうがいいのかな。ごちゃごちゃだからこそ、どの情報を得ればいいのかが問われてくることを再認識した。

振り返り・感想

〇感想

一昨日あった参院選と絡めてp4cをしたことで、投票した実体験をもとに考えを深めることができた。選挙権という私たちの権利についてや、一票を投じる責任をどのように果たしていけばよいのかということ、子どもたちには何をどう伝えたらいいのかといったことを考える時間になったと思う。選挙の話題から、日本人の生き方という話題に発展していき、とても面白いp4cだったと感じた。今回は人数が少なかったので、また機会があれば、このテーマでもっとたくさんの人の考えを聞いてみたい。

 

〇候補に上がった問い

「どうして投票用紙に候補者名を書くの?そもそも書く必要ってある?」

活動写真

Copyright© 宮城教育大学 上廣倫理教育アカデミー All Rights Reserved.