■日時
11月21日(月)5時限目 参加者 5名
■講師
髙橋 隆子 先生
■内容
(1)講話
「Pすく~る 授業づくりに挑戦 中学校2年生 道徳でp4c 授業プラン」
・道徳という教科について
・「探究の対話(p4c)」を活用した授業の流れ
プレーンバニラと授業に取り入れるp4cの違い
単元構想を2時間扱いとした事例
(2)演習
・教材の読み合わせと確認
・授業のづくりの実際(問いを立てる 掘り下げの問いを考える)
■感想
◇本日は,中学校道徳科についての題材から対話を行う授業について学ぶことができました。教材をいつ使うのかという話題になりました。今回は先に読んで問いを立てましたが、逆だったらどういうものになったかなと思いました。しっかりとした意図を持って授業作りをしていきたいです。
◇小学校と中学校の道徳の違いとして,教科書の文章を読み取ることの難しさがあることを学びました。また,セーフティの意味を考えさせたり,最後の振り返りでは他者と自分の意見を比較させたりすることで,中学生という段階に見合った深い学びになることも学びました。
小学校での「道徳」の学びを基盤として中学校での教育があるという一貫性を改めて感じ,小中連携が求められている今,小学校教諭志望の身でもこうして中学校での教育について知ることの大切さを実感しました。
◇小学校と中学校の学びの繋がりをイメージできるようになったと感じます。大学の講義で,幼小中の学びの連続性が大切であることや,それを意識して授業づくりをすることを学びました。しかし,いざ模擬授業で指導案を書こうとすると,小学校の学びしか意識することができませんでした。また,小履修だからと,中学校の学習指導要領に目を通したことがありませんでした。小学校の学習指導要領には,付録として幼稚園と中学校の学習指導要領が載っているので,今度目を通します。
問いを立てる時、活発的な対話を広げるための,良い問いを立てるにはどうしたらいいだろうと思いました。教師には,発問を立てる必要があります。そのとき,子供達が考えられるような問いの立て方にコツがあるのだろうかと思いました。
◇教材文を読んでからp4cをするという順番だけでなく,生徒の実態や授業のねらいに応じて,p4cをしてから教材文を読んだり,p4cの途中に教材文を読む時間を設けたりといった工夫をすることができるということを学びました。そして,何故そのような順番で授業を構成することにしたのかといった理由を,しっかりと説明できることが大切なのだと分かりました。また,今回の勉強会では,p4cをする前に教材文を読んだことで,テーマに関するイメージが掴みやすくなり,いつもより問いを立てやすくなったと実感しました。今回の自分自身の体験も踏まえて,教材をどのように活用するのかということも,授業づくりでは意識していきたいと思います。
心情円を使ったのは今回が初めてでした。心情円を用いることで,自分の今の考えを整理することができるとともに,自分の考えの変化を可視化することができると感じました。また,実際の授業で用いることで、教師がクラスの考えの傾向を把握することができるだけでなく,生徒同士で考え方の傾向を共有することができると思いました。是非,普段の活動でも心情円を取り入れてみたいと思います。
◇教材を先に使用しなかったり,二時間使用したりする場合もあり,その方法を取る理由を明確にすることが重要であると感じました。
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