宮城教育大学 上廣倫理教育アカデミー

    上廣倫理教育アカデミー

p4cみやぎ「p4cだより」no.55

令和7年1月29日

p4cみやぎ11月研修会報告

2024年度 第4回p4cみやぎ研修会(オンライン)

 11月27日(水)に21名の参加者をお迎えして、第5回p4cみやぎ定例研修会(オンライン)を開催しました。 今回は、「対話をじっくり楽しもう」ということで、問いを全員で選び「対話」を行いました。和やかな雰囲気の中でゆっくりとした研修が進みました。


【研修】

「問いを立てて,p4cを楽しもう!」
「年末年始」というトピックで問いを作りました。


<みんなの問い>

「私たちが、年末や年始といった節目を大切だと感じるのはどうしてだろう?」


【各グループから】

<Aグループ>

〇竹には途中途中節目があります。やはりずっと続いてくのはつらいと思います。気持ちをリセットすること、ここまでは頑張ろうという節目が必要です。カレンダーなんかを見て節目を確認したり、生活の中で自然に節目を設定していると思います。

〇節目がないとつらいと思います。年末や年始という1年の節目はもちろんのこと、もっと短い節目、1週間で(土・日)があるから頑張れる、1日も夜があるからがんばれると思います。一日ずっと明るい北欧の白夜はつらいのではないでしょうか。生活にはリズムがあります。ONとOFFの切り替えが必要です。

〇勤務校で学校は節目が多すぎるのではと話題になっています。みんなで1年間の節目を考えるというのは日本人の特徴でもあるのではと思います。

〇一つのことを続けるのはつらいと思います。よく飽きやすい性格とか聞きますがそれは自分で節目をつくって自分を安定させているのではないでしょうか。ふんぎりをつける、仕切り直し、心新たに、きりがいいなど、人はどんな場面でも節目をつけているのではないでしょうか。

〇年末年始は一年が終わったという一つのフィナーレだと思います。フィナーレはお祝いしますよね。自分ためのごほうびをもらって、通過リレーとしての節目を、自分をほめて鋭気を養って、また頑張ろうということだと思います。

〇人は大きな節目、小さな節目を繰り返しながら生活していると思います。意識はしてないものの節目を自らつけて生活しているのではないでしょうか。

〇年代や価値観の変化などによって儀式、行事、誕生日など節目に対する考え方も変わっていくんだなと感じています。

〇節目も時代とともに変わっていくのだろうと思いますが、卒業式の感動はいつのときも変わらないですね。


<Bグループ>

○子どもたちに「100年続く行事ってな~に?」と聞いてみたことがあります。改めて生徒に節目って大事なんだということを教えるという視点があったな、と感じていました。大人になると仕事関係のことが節目になってしまいます。新年の目標を立てる、リスタートする点で大事なんだと思いました。

○100年続く行事に興味を持ちました。たくさんある行事の中で続いていくもの、いかないものがあるのは節目って「大事っていいながら重きをおいているものとそうじゃないものがあるのかな。節目があると気分を新たにリフレッシュできると大人も子どもも経験的にわかっていると思いました。

○3年前から今年やってみたいことを100個書いて、やったものに印をつけるようにしています。うまくいったこと、いかなかったことを振り返りながら、立ち止まって自分で考えるきっかけ、節目となる機会が訪れる大事なものだと思っています。

○元旦に今年の目標を立てて、それが大事と言いつつ、自分はそれを何日覚えているのかと思う。みなさんは一年の計をどれくらい覚えていますか。

○生活していく上でのめりはりがあった方がいいと思った時に、どこかに節目みたいなものがないと、人はずるずるいってしまう。ということだと思います。

○振り返り、感謝を持ちながら時に別な生き方があるんじゃないかと思うことが節目と感じます。竹の節がなければ竹はくたんとしなり、自分の節目がなくなったら私もくたんといくのだと思います。

○お正月の意味も薄れ、今の子どもたちにとって、お正月は節目になっていないのかなと思います。食べ物など季節感が無くなり、様々な面で節目度が下がっていくと、どうなると思いますか。

○正月は日本人を感じさせてくれる時間。節目はうまくいかなかったことを変えられる機会で、例えば子どもは新学期、大人は年末年始に今年はいい年にしようと気分をがらっと変えるものだと思います。

○学校で今年の目標を漢字一文字で書かせると、それはそれで節目として考える機会になっていたと思ういます。季節感や節目がなくなったらと考えてみると、節目は考え直したり立ち止まったり、必要なものだと思う。ただ日本人はいろいろなことを取り入れたり作ったりすることが得意なので季節感としての節目がなくなっても、例えばブラックフライデーなど必要に応じて、もともとの形とは違っても作っていくのではないかと思っています。

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